【FX】自動売買の種類・メリット・デメリットを解説

自動売買システムは、現代のトレーダーにとって重要なツールとなっています。この記事では、自動売買の種類や、メリット・デメリットについて解説します。

自動売買を活用することで、非感情的なトレード、時間制約のない取引、効率的な運用、ロジックの検証など、多くの利点が得られます。

本記事の内容

---

自動売買システムの特徴【3項目で解説】

自動売買システムは、決められたルールに従って機械的・継続的に取引を行う仕組みです。

具体的には、コンピュータプログラムがトレードを行い、特定の条件を満たすときに自動的に売買注文を出すことができます。

初級型：手軽さが魅力

自動売買の入門として最もアクセスしやすいのが、各業者が提供するコピートレード、MAM（マルチアカウントマネージャー）、PAMM（パーセンテージ割当資産管理）などのシステムです。

これらは、ユーザーが簡単な操作で市場に参加できるように設計されており、入金とボタン一つで取引を開始できます。これにより、初心者でも容易に取引が可能です。

※中には違法性が疑われる取引手法を含むシステムも存在するため、使用する際には慎重な検討が必要です。

中級型：検証と選択の重要性

中級型の自動売買は、個人投資家や企業が開発し、プラットフォームで一般販売されているツールが主流です。これらは一般に購入可能であり、より洗練された取引戦略を実現します。

しかし、アフィリエイト目的で販売されている商材も多く、その質はピンからキリまであります。

したがって、購入前の徹底した検証が不可欠です。効果的な自動売買ツールを見極めることが、この段階での成功の鍵となります。

上級型：最大の自由度と可能性

上級型の自動売買は、自ら研究開発を行ったカスタムツール使用して取引を行います。

ここでは、既存の市場ロジックに縛られることなく、独自の戦略を構築できるため、自動売買のメリットを最大限に活用することが可能です。

しかし、これには高度な知識と技術が必要であり、完全に自己責任で行う必要があります。
難易度は高いですが、自分だけの独自の戦略を実行できる点では、最も魅力的な領域と言えるでしょう。

自動売買のメリットとデメリット

自動売買は金融市場において革命的なツールですが、その利用にはメリットとデメリットが伴います。ここでは、自動売買の重要な利点と潜在的なリスクを紹介します。

メリット【4選】

メリットは主に下記の4点が挙げられます。

• 24時間体制での市場の監視
• 取引が感情に左右されない
• 専門的な知識が必要ない
• バックテストで戦略の検証ができる

それぞれを解説します。

24時間体制での市場の監視

自動売買システムは休まずに市場を監視し、設定されたロジックに従って取引を行います。
これにより、投資家は時間の制約を超えて市場に参加することが可能になります。

取引が感情に左右されない

人間の感情は、しばしば投資の判断に影響を及ぼしますが、自動売買ではプログラムされたルールに基づいて淡々と取引が行われます。

これは「プロスペクト理論」の壁を乗り越えるのに役立ちます。

プロスペクト理論とは？
FXや株式投資などの金融取引において、人々の意思決定に影響を与える理論です。
具体的には、利益を得ているときは、さらなる利益を追求する傾向が強まります。
一方、含み損が出ているときは、損失を回避したいという気持ちが働きます。

専門的な知識が必要ない

自動売買システムは、金融やプログラミングの専門知識がなくても利用でき、より多くの人々に市場への参加の機会が提供されます。

バックテストで戦略の検証ができる

自動売買システムでは、過去のデータに基づいて戦略の有効性をテストすることができます。

リアルマネーを投じる前に、ロジックの優位性を確認することが可能です。

デメリット【3選】

デメリットは主に下記の3点が挙げられます。

• 市場変動への対応の限界
• システムのコスト
• 技術的な問題のリスク

それぞれを解説します。

市場変動への対応の限界

自動売買システムは、予期しない市場の変動に対応できない場合があります。
特に大規模な市場の動きや予期せぬイベントには弱点を持つことがあります。（フラッシュクラッシュ、○○ショックなど）

システムのコスト

自動売買システムの購入費や運用に伴う費用（取引手数料、サーバー代、電気代など）が発生することがあります。これらのコストは利益を圧縮します。

技術的な問題のリスク

設定ミスやシステムのバグによって、意図しない損失が発生するリスクがあります。
これらは予測不可能で、重大な影響を及ぼすことがあります。

自動売買を始める前の下準備

自動売買で成功するための第一歩は、適切な準備を行うことです。ここでは、自動売買を始めるための必要なステップを紹介します。

最低限の用語やロジックの理解

自動売買を始める前に、最低限知っておくべき用語や、基本的なロジックについての理解を深めましょう。

例えば、「ロング」「ショート」「利確」「損切」「注文ロット」「ループイフダン」などの用語は基本中の基本です。

資金の準備と目標設定

原則として、余剰資金を投入することが望ましいです。
全額を一度に入金するのではなく、分割して入金することをお勧めします。

また、投資資金に対する収入目標を設定し、ランニングコストがそれを下回る場合は再検討が必要です。

自動売買の種類の選択

最初に行うべきは、自分がどのステージ（初級、中級、上級）に適しているかを判断することです。
自分の探求心や取引に対する姿勢を考慮しましょう。

初心者であれば初級、より積極的に学びたい方は中級を選ぶと良いでしょう。

ただし、初級の自動売買システムで、継続的に高い収益を上げることは難しいかもしれません。

ツールやソフトの選定と情報収集

自動売買システムを選ぶ際には、利用可能なツールやソフトウェアの情報収集が大切です。

自動売買における重要な要素であり、慎重な選択が求められます。

例えば、ゴゴジャンなんかは、EAやインジケーターを販売されているプラットフォームとして有名です。

デモトレードでの実践

実際に資金を投入する前に、デモトレードを利用して、システムのロジックが実際にどのように機能するかを確認しましょう。

この段階で納得できたら、実際の資金を使って取引を始めることをお勧めします。

MT4（おすすめのプラットフォーム）について

MT4（エムティーフォー・MetaTrader4）は、FX取引に広く使用されるソフトウェアで、その使い方と自動売買への応用について解説します。

利用者が多く、”自動売買”といえば【MT4】

MT4は、FX取引に特化したプラットフォームです。業者（またはブローカーともいう）から提供されるIDとパスワードを使ってログインすることで、取引を開始できます。

このプラットフォームは、初心者から上級者まで、多くのトレーダーに愛用されています。

専用のプログラムを組んで取引に活用できる

MT4の大きな特徴の一つは、手動取引だけでなく、プログラムによる自動売買（EA）もサポートしていることです。

さらに、MQL4という専用のプログラミング言語を使用して、独自の自動売買ソフトウェア（EA）を開発する環境も提供されています。

カスタマイズの幅が広い【上級者向け】

MT4で自動売買を行うことは、MQL4を用いて自分だけのEAを作成する最初のステップになります。

これは、自動売買の世界で上級者へとステップアップするための大きなメリットです。
このブログを通じて、読者の皆さんが自分だけのEAを作成できるレベルに到達できるようサポートします。

まとめ

自動売買システムの基本から始めて、具体的なメリット・デメリット、さまざまな種類のシステム、そして最もポピュラーな取引プラットフォームであるMT4の選択理由について解説しました。

自動売買システムを通じて、トレーダーは市場での取引を最適化し、より効率的に利益を追求することができます。
また、MT4に魅力を感じたトレーダーは、MQL言語によるシステム開発に取り組み、自分だけのオリジナルEAやインジケーター、その他のトレーディングツールを開発する機会も得られます。

自ら開発することで、相場の研究の自動化をすることや、ゴゴジャンのようなプラットフォームに出品することで、副収入を得ることも可能です。