すべてのプログラムはデータとともに動作します。
データは、その目的に応じて異なる型に分類されています。
例えば、整数データは配列へのアクセスに使用されます。
価格データは、浮動小数点(double)を持つ倍精度のものに属します。これは、MQL4において価格データ専用の特別なデータ型が提供されていないことに関連しています。
データ型によって処理速度は異なります。
整数データは最も速く処理され、倍精度データを処理するためには、特別なコアプロセッサが使用されます。
文字列データは、動的なコンピュータメモリの割り当て、再割り当てのために最も処理速度が遅くなります。
データ型は、下記の2種類に分けられます。
基本的なデータ型
- 整数(char, short, int, long, uchar, ushort, uint, ulong)
- 論理(bool)
- リテラル(ushort)
- 文字列(string)
- 浮動小数点数(double, float)
- 色(color)
- 日付と時刻(datetime)
- 列挙型(enum)
複合データ型
- 構造体(struct)
- クラス(class)
オブジェクト指向プログラミングの観点から、複合データ型は抽象データ型と呼ばれます。
color型とdatetime型は、外部から定義されたパラメーター(エキスパートアドバイザーやカスタムインジケーターの、プロパティテーブルのInputsタブ)の視覚化と入力を、容易にするためだけに意味を持ちます。
color型とdatetime型は整数として表されます。整数型と浮動小数点型は、算術(数値)型と呼ばれます。
明示的な型キャストが指定されていない限り、暗黙的な型キャストのみが使用されます。
参照:型キャスト